Rebel without a cause


REBEL WITHOUT A CAUSE(邦題:理由なき反抗)
製作:1955年 アメリカ 監督:ニコラス・レイ 製作:デヴィッド・ワイスバート 原案:ニコラス・レイ 脚本:スチュワート・スターン、アーヴィング・シュルマン 撮影:アーネスト・ホーラー 音楽:レナード・ローゼンマン 出演:ジェームズ・ディーンナタリー・ウッド、サル・ミネオ


ジェームズ・ディーン主演による彼の代表的作品。ハイ・ティーンの持つ、社会や大人といったものに対する漠然とした苛立ちを、巧みな心理描写、繊細なタッチで描いた秀作。

「10年経てばお前にもわかるようになる」よくどこかで聞くセリフです。社会を知らない子供。また、そんな子供を理解しない社会。悪いことはしちゃいけないって解ってる。でも、子供の意地が自分を動かしてしまう。正直であれ、と育てられた罪を犯した子供は、どうすればいいのか?「10年後?僕は今、答えを知りたいんだよ父さん」

よくある「大人は解っちゃくれない」じゃないとこが気に入りました。相変わらずジェームス・ディーンの演技も。青年犯罪からヒントを経て製作された映画らしいですが、それぞれが持つ家庭の悩みがハッキリしていて解りやすかった。まぁなんとなく反抗期の原理みたいなのがわかるかも。やっぱり大人になって社会でやっていく場合、自分に都合良く考えていかないと割り切れなくなることもしばしば。そこらへんを曖昧にしたくなくて、自分でもある程度考えることが出来て、自分が何者なのか、何が正しいのか、悩み始めると自然とこうなるでしょうね。そうやって悩みながら、自分の落ち着く場所を探して、気が付いたら大人になっているのでしょう。あの時の不安、怒り、恨みはどこへ。