- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2003/10/25
- メディア: DVD
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早春
製作:1956年 日本 監督:小津安二郎 製作:山内静夫 脚本:野田高梧、小津安二郎 撮影:厚田雄春 美術:浜田辰雄 衣裳:長島勇治 編集:浜村義康 音楽:斎藤高順 出演:淡島千景、池部良、高橋貞二、岸恵子、笠智衆、山村聡、河合豊、青木テルミ
好い夫婦でました。杉山正二と昌子は倦怠期の夫婦。奥さんは奥さんで何の変化もない日常に退屈し、旦那は旦那で毎朝のラッシュに揉まれるサラリーマン生活に虚無感を感じている。そんな中おきた旦那の浮気事件、証拠を突きつけて家出してしまう奥さん、急な転勤を突きつけられる正二、二人はどうなってしまうのか!?
とかそんな緊迫感溢れる映画ではないけど、問題の解決の仕方に愛を感じます…。ああ。えーと、雰囲気はいつもの小津テイスト(昔の人って本当にこんな風に喋ったのか!?)ですが「晩春」等に出てくる役者の正面からセリフの棒読みを写す特徴的なカットがまだそんなにありません。いうなれば普通の映画っぽい。
あと、僕なんかは蒲田の近くに住んでいたのでヴェンダースの言う土地感の重要さがひしひしと伝わってきましたね。当たり前だけど今は全然違うし。五反田も、鵜の木も(なつかしー!)。あの時代に撮ったからこそ今になって意味を成してくるかもしれない?自分の実家が立った時なんて、隣に新幹線なんて通ってなかったもんなぁ…。