- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2003/01/21
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酔いどれ天使
製作:1948年 日本 監督:黒澤明 製作:本木荘二郎 脚本:植草圭之助、黒澤明 音楽:早坂文雄 出演:志村喬、三船敏郎、山本礼三郎、木暮実千代、中北千枝子戦後の混乱期のヤミ市を舞台に飲んべえの医者と結核にかかった若いチンピラやくざとの交流を描いた作品。本作が新人・三船敏郎の初主演映画にして、黒澤=三船の黄金コンビ誕生の記念すべき作品。
黒澤映画を始めて見ました。
これは面白いとめちゃめちゃ入り込めるものではなかったけど、カットごとに「おぉ」と思うような部分がけっこうあって興味深かったです。三面鏡のシーンとかね。表現が嫌味じゃないのがいい。あと志村喬のアップを見て、日本映画で初めて、日本人の表情はこんなにも表現豊かなものなんだと思った。
内容に関して?ぐれている人も結局は人間で、ぐれたくてぐれているわけじゃない事も多々あるわけで。人って時々破壊衝動に走るというか、恐怖心から自暴自棄になって被害者ヅラになることがあるけど、それが間違いだと伝えたい、でも理解してもらえない医者役の不器用さ、また不幸な結末に対するやるせなさが胸を打ちました。ホント、伝えられないないことは、どうすればいいんだか。伝えたいなんて、傲慢なんだろうか。