青年社長(上)


青年社長〈上〉 (角川文庫)

青年社長〈上〉 (角川文庫)


株式会社ワタミ(元ワタミフードサービス)の創始者、また現社長である渡邊美樹氏がワタミを立ち上げるまでの話。元は「渡美」だったそうで。渡邊社長は小学校時代、母親の死、父親の会社の倒産を経験。小学校の卒業文書から将来の夢は「会社の社長」だったそうな。


読む限りワタミは最近よくいわれる「市場最短での上場」や「右肩上がりの成長を見せるベンチャー」って感じの企業とは異なり、「仲のいい友達とじわじわと作り上げてきた」クリーンな会社のようです。HPを見ると解るように福祉事業も活発。様々な事業展開の中での社長の真っ直ぐな交渉っぷりはちょっと感動します。真面目なんで金融的な裏テクニックの知識などは得られませんが、まぁ小説として読むぶんには良かったです。60ポイント。