小説家を見つけたら


FINDING FORRESTER(邦題:小説家を見つけたら)
製作:2001 アメリカ 監督:ガス・ヴァン・サント 製作:ショーン・コネリー、ローレンス・マーク、ロンダ・トレフソン 脚本:マイク・リッチ 音楽:マイルス・デイヴィス 出演:ショーン・コネリー、F・マーレイ・エイブラハム、アンナ・パキン、ロブ・ブラウン、バスタ・ライムズ


ガス・ヴァン・サント監督が、伝説的な天才作家と文才のある黒人少年の心の交流を描いた人間ドラマ。


いや、ハートフルなお話でした。グッドウィルハンティングでは心理学的な話で辛くてボロボロ泣いてしまいましたが、今回は暖かい友情に癒されました。そういえば天才がでてくるところと、コンプレックスを持つ主人公という点で二作は似ていますね。


それにしたってこの少年、ロブ・ブラウンは完璧。こんなのありえない、けどそう感じさせない演技、その主人公が新人俳優ということで、驚きづくしです。役の人間も頭が良くて、自分の逃げ道も(と、同時に友を助けることにもなる)用意しているなんて策士…。自分の視点がしっかりしているのでしょう。社会性を無視は良くないけれども、流されすぎる視点はおもしろくない。自分の考えを、思ったより大切にしてみようかな?なんて思いました。


そんな心温まる、見た後も気持ちよい作品。70%。どうでもいい見所は爺さん役の癖に、自転車の乗り方が格好良すぎるショーン・コネリーと地味キャラだが演技が可愛いアンナ・パキン…007とピアノレッスン見たくなった…。あと音楽マイルス・デイビスってあのマイルス?また、全然僕は素人なのでこんなこと書けるかどうか解らんのですが映像が新しい「雰囲気」を出している気がします…。撮影手法にも注目かしら。