山登りへ

 朝、7時くらいに起床。やっぱり旅行中はあんまり寝なくても平気だなぁ…、いま日本に帰ってきてから凄い眠いですけど。緊張しているからでしょうか?適当に荷造りしているとゲストハウスのおっちゃんが来て、「全部もっていくと大変だからこれ貸してやるよ!」といってトレッキング用のバッグと寝袋をくれる。もともと荷物は多くなかったから遠慮したんだけど、どうせ汚れるなら借りておこうと思って結局借りる。で、準備も終わり下の階に降りるとまだバスが来ていない、とりあえず今日のメンツを聞いてみる。


「え〜と、タイ人が64名で日本人が1名ですね。」


 気がつくとそこはチェンマイから2時間ほど行った山の麓…。さっきからタイ語しか聞いていない。話によると今回のツアーは、チェンマイラシャパット大学の観光学部の生徒の皆さんの研修旅行を兼ねているようです。将来は皆さんツアーガイドやらホテルマンやらになるらしく、チェンマイの観光を身をもって知るらしい。俺的なタイのイメージはもっ泥臭い感じだったのに、雰囲気的に言えば大学のサークルの夏合宿に間違えて混ざっちゃった感じ(オカマ含む)。お前ら楽しいだろうよ、俺も楽しいけど。言葉はわからないけど、適当にソンテウ(バス)の外に立ったり、日本人と付き合っていたというツアーガイドのおじさんが気を使って日本語で話しかけてきてくれるので大丈夫でした。でも返事は英語っていう。


 山登りを始めるところで、一旦自己紹介。英語でアドリブもきかないで、恥ずかしかったなぁ。中には日本語専攻の子もいて、ちょくちょく日本語を試されました。イケメンという言葉を教えておきました。オーストラリアに住んでいたという人や、っていうかだいたいの子は英語がべらべらだったので、意思疎通は苦労しませんでした。どらえもんや、ドラゴンボール上を向いて歩こうなどはタイでは一般常識であり、フルコーラスを知らないのは俺一人という国際的にまずい状況でした。着メロがどらえもんだったり、あと若い女の子の間ではジャニーズは周知であるらしく、やたら聞かれたなー、あとリアディゾンはあんまり好きじゃないらしい。女の子は。タイではなんだか日本人もてるっぽい。


 11時くらいから5時まで山を登り下るといういきなりハードなトレッキングをこなして、その日はカレン族の村に一泊。あのわっかで首を長くしている人たちですね。あ、山は白樺とかがあって日本に似ていました。夕飯、タイ料理は意外と美味しく、むしろ日本でのどんぶり生活よりか健康な感じ。あれだけ歩いたのに、タイから帰ってきて少しも痩せていないのが泣ける。ガイドのジェイさんが密造した火をつけると蒼く燃える酒を飲まされ吐きそうになったり(いっきという無駄な日本語知っていた)、グダグダのキャンプファイヤーをやったり、それで豚の丸焼きを作ったけど勝手にガイドとかが食べ始めちゃって、村の長老と「火力弱くね?」「まだできてなくね?」みたいな話をしーのなんだので、適当な時間に寝ました。昼は25度くらいあるのに夜は10度くらいになって凄い寒かったですわ。