Branford Marsalis

Branford Marsalis Quartet@BLUENOTE東京
ブランフォード・マルサリス(Ts,Ss)ジョーイ・カルデラッツォ(Pf)
エリック・レヴィス(Ba)ジェフ“テイン”ワッツ(Dr)

GWのお楽しみその2。誰もつかまらなかったので一人でスチューデンドナイトしてきました。大学2年くらいのときだったか、このカルテットを初めて聞いたときは衝撃を受けました。もともとインタープレイが好きで、このカルテットの演奏の場合あいつがこうしてだからこっちはああして…、ってのが解りやすく感じるのです。しかもみんなウルテクなので、ここでキメがあるのか!?とかこれで戻れちゃうのか!?と凄い興奮して聞いていましたね。

しかし期待のしすぎは落胆を生むことも。今日のライブ、一曲目が終わった時点ではちょっと戸惑いを感じていました。ブランフォードは上手いんだけどドミソみたいなフレーズ吹いちゃうし、会場のセッティングはサックスフィーチャーしすぎだし、ジェフの場合あの黒人の超正確なスパッとしたリズムがないように感じました。それは去年NYで聞いたときにも思ったことなんだけど。

まぁそんなことを思いながら聞いていたのですが、次第にその音楽が聞こえてきたというか。見所を間違えていたっぽくて、曲は基本的にテンポフリーぽくジェフの凄いところはあの存在感、俺は突貫工事ってイメージしたんだけど笑 良いか悪いかというか凄い重たい。そしてジョーイ。ハッとさせてくれるプレイ。また好きになりましたね。このカルテットはそこで起きることに身をゆだねている所が好きで、皆が突拍子もないことをしてそれは音楽で感情に干渉することはなく音楽になるというところが素晴らしい、と思う。