カンヌ国際映画祭とは

カンヌ国際映画祭オフィシャル

よくカンヌ国際映画祭パルムドールとか、アカデミー賞受賞とか言うけれども、それってなんなのさということで調べてみることにしました。っていってもググっただけだけども…。

フランス・カンヌの町を舞台に毎年開催される映画の大イベント。世界各国から選び抜かれた映画が上映され、映画作家や俳優、マーケット関係者、メディアなどが集まる。ベネチア国際映画祭、ベルリン映画祭と並び、世界三大映画祭の一つに数えられている。1932年にスタートしたベネチア国際映画祭にならい39年にヴェネチアでの映画祭の繁栄を見たフランスの作家・歴史学者であるフィリップ・エルランジェによって最初の映画祭が企画されたが、第2次世界大戦の勃発により延期。戦後の46年に第1回が開催された。

映画祭の華といえるコンペティション部門は、各国から応募のあった作品の中から映画祭事務局が選定したものを上映する。最高賞「パルムドール」を頂点に、審査員特別賞(グランプリ)、最優秀監督賞、同男優賞、同女優賞などの賞が設けられ、毎年選ばれる世界の映画関係者が審査にあたる。

最高賞には当初、グランプリの名称が使われていたが、55年からパルムドール(黄金のシュロ)の称号が与えられるようになった(66年から75年まで再びグランプリにもどされた)。現在のグランプリはパルムドールに次ぐ栄誉と位置づけられる。

コンペ以外にも特別招待作品や、「ある視点」(コンペに選ばれなかった特色ある作品を上映)「シネフォンダシオン」(学生作品が対象)といった映画祭が主催する公式部門と、別の組織が運営する「監督週間」「批評家週間」の関連企画がある。

日本映画に関してみれば、1954年の『地獄門(衣笠貞之助監督)』、1980年の『影武者(黒澤明監督)』、1983年の『楢山節考今村昌平監督)』と、3度グランプリを獲得している。(そして 1997年、『うなぎ(今村昌平監督)』で4度目のグランプリ獲得となった。)カンヌ映画祭で、日本映画から初の受賞者はと言えば、1952年、撮影賞を受賞した杉山公平(源氏物語)。

また、カンヌ映画祭と言えば、大島渚監督。自身作『儀式』で、『闇の中の魑魅魍魎(中平康監督)』と正式出品を巡っての抗議行動(結局『闇の中の魑魅魍魎』が正式出品作に)を起こした1971年。監督週間で参加した『愛のコリーダ』が絶大な評価を受け、世界のオオシマに飛躍した1976年。『愛の亡霊』でついに監督賞を受賞するもグランプリには一歩及ばなかった1978年。そして傑作『戦場のメリークリスマス』を送り出し、念願のグランプリ獲得かと思ったところ、同じ日本からの出品作『楢山節考今村昌平監督)』に浚われた1983年。等など、大島監督とカンヌ映画祭は切っても切れない縁にある。

ちなみに去年はパルムドールをベルギーのジャンピエール、リュック・ダルデンヌの兄弟監督による『THE CHILD』が受賞。グランプリはジム・ジャームッシュ監督による『BROKEN FLOWERS』でした。そして今年はなんと今月17日からカンヌ国際映画祭開催!受賞作発表は28日。日本からは何がでるのかな?楽しみです。